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お知らせ

2015.03.11

共進化社会システム・サイエンスカフェ開催について

 

 2015年2月27日(金)、アクロス福岡において共進化社会システム創成拠点科学技術イノベーション政策研究ユニット(CSTIPS)主催のサイエンスカフェ「水素エネルギーと暮らしの未来」を開催いたしました。開催趣旨は、水素エネルギーが福岡都市圏152万人の生活にどのような影響を及ぼすのか市民目線から考えることです。

 当日のプログラムでは、昼の部と夜の部の2部から構成され、昼の部11名、夜の部8名の参加がありました。参加者の多くは、環境・エネルギー関連の事業に関与されている方が多くおられましたが、中には今後のエネルギー問題や環境問題に関心のある若干名の主婦の方、退職者の方の参加もありました。

 冒頭、話題提供者より水素エネルギーとその実用化技術であるエネファーム及び燃料電池車に関する説明を行い、その上で水素エネルギー社会を選択するかという質問を参加者に投げかけました。参加者は1組4名で昼の部は3グループ、夜の部は2グループに分かれ、この質問に関する議論を行いました。

 水素エネルギーに対する関心の高さを反映して、参加者の多くからは実用化技術が環境に及ぼす効果を期待する意見を聞くことが出来ました。しかし、その反面、経済性については様々な問題点が指摘され、それらの問題故にまだ自らの現実的な選択肢として捉え難いという意見があり、水素の利用に伴うリスクに関する意見もありました。

 一方、それらの問題点を踏まえながらも、水素エネルギー社会を望ましい選択肢と考える参加者からは、移動式の水素供給システムの普及や、水素タウンの形成が水素エネルギー社会実現の手掛かりになるとの意見がありました。

 今後、共進化社会システム創成拠点科学技術イノベーション政策研究ユニット(CSTIPS)として、今回のイベントで提起された参加者の問題意識などを踏まえて質問票を設計し、大規模質問票調査データによって社会実装に伴う課題の分析を行う予定です。

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