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お知らせ

2016.03.11

東京大学COI-S ワークショップ開催について

報告

平成28年3月9日(水) 13:00より学士会館にて共進化社会システム創成拠点のサテライト機関である東京大学EMSサテライトのワークショップ「燃料電池とその利用システムに関するイノベーションの可能性」を開催いたしました。近年、PEFCを中心とした燃料電池の技術革新が急速にすすみ、民生用や自動車用に広く利用されるようになってきています。また、電力市場改革が進行し、本年4月からは家庭用小売電気の全面自由化が予定されています。このような状況の中で、燃料電池を利用した電力融通が開始される可能性がある一方で、SOFCを開発する事業者もその高い発電効率から市場参入の機会を伺っており、PEFCとはまた別の事業スキームによって導入がすすむ可能性があります。

上記背景の下、本ワークショップにて燃料電池に関わる実務者・研究者を招聘し、燃料電池の最新の技術開発動向、燃料電池とその利用システムに関するイノベーションの可能性、エネルギーシステムのイノベーションにおける技術と制度に要求される条件 等に関して、講演(第1部)およびパネル討論(第2部)を実施し、最先端の知見をワークショップ参加者全員で共有することができました。

                   ~記~
■開会挨拶
是久 洋一  (九州大学 共進化社会システム創成拠点(CESS) プロジェクトリーダー)

■趣旨説明
松橋 隆治  (COI-S 研究リーダー/科学技術振興機構低炭素社会戦略センター(LCS)研究統括
      /東京大学工学系研究科教授)

■第1部:燃料電池の技術革新と利用システムの革新の可能性
(1)PEFCによる一括受電マンションにおける電力融通の可能性と経済性評価
松橋 隆治 (東京大学大学院工学系研究科 教授/LCS 研究統括)

(2)PEFC,SOFCの技術開発動向からみる将来のエネルギー社会実装の方向性
立川 雄也 (九州大学 共進化社会システム創成拠点 エネルギーモビリティユニット特任助教)

(3)SOFCの技術的可能性と将来の発電効率および経済性
大友 順一郎 様 (東京大学大学院 新領域創成科学研究科 准教授/LCS 特任研究員)

(4)PEFCによる一戸建て住宅街区における電力融通の可能性と経済性評価
高瀬 香絵 様 (東京大学大学院工学系研究科 客員研究員/LCS 特任研究員)

■第2部:パネル討論 燃料電池による事業スキームの可能性
太田 勇 様  (ミサワホーム総合研究所 環境エネルギーセンター長)
神谷 俊之 様 (静岡ガス株式会社 エネルギー戦略部スマートコミュニティ開発担当
       マネジャー)
小島 康一 様 (トヨタ自動車株式会社 FC技術・開発部 主査)
清水 俊克 様 (パナソニック株式会社 スマートエネルギーシステム事業部燃料電池事業担当)
田中 敏英 様 (大阪ガス株式会社 リビング事業部 計画部 技術企画チームマネジャー)
吉岡 剛 様  (東京大学大学院工学系研究科 客員研究員/LCS 特任研究員)
                                     以上

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