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お知らせ

2016.03.02

第2回共進化社会システム・サイエンスカフェ「都市OSと福岡の未来」の開催について

開催報告

2016年2月23日(火)、イオンモール香椎浜1Fセントラルコートにおいて、プラットフォームユニット(髙野茂准教授)と科学技術イノベーション政策ユニット(永田晃也教授、小林俊哉准教授、西釜義勝学術研究員)による共同主催として、第2回共進化社会システム・サイエンスカフェ「都市OSと福岡の未来」を開催しました。開催趣旨は、「ICTの存在を前提とした都市OS」という共進化社会システム創成拠点が研究開発を進めている新技術が生活に及ぼす影響について市民としての立場から考えることにありました。

今回のイベントには、概して社会インフラに対する関心ないし意識レベルの高い市民に参加いただきました。当日のプログラムは、話題提供と参加者とのディスカッションから構成され、話題提供に14名、ディスカッションに4名の参加が得られました。

全体の進行・総合司会は小林准教授が務めました。冒頭、永田教授が開催挨拶とサイエンスカフェを開催する趣旨について参加者に説明した後、話題提供者である髙野准教授より都市OSに関する説明が30分程度に亘って行われました。

まず、都市OSについて、参加者が感じた率直な疑問に髙野准教授が回答した上で、髙野准教授を囲んでグループをつくり、都市OSをどのように活用できそうであるのか、どのような点に市民として不安を感じるかといったことから質問を提起し、ディスカッションを行いました。ファシリテーターを永田教授が務め、西釜学術研究員が市民参加者より挙げられた1つ1つの意見をデザイン・シンキングの手法を用いて可視化していきました。

参加者は、都市OSに対する関心の高さを反映して、地域安全性の確保等に対しての期待感と個人情報の取り扱い等に対する不安感を示されていました。

イオンモール香椎浜において、大学によるサイエンスカフェの開催は初めての試みということです。多くの市民が活用するショッピングモールのような開かれた場所で、大学と社会が対話できる場を構築できたことには、共進化社会システム創成拠点が市民と協働して社会実装を遂行していく上で今後につながる大きな意義のある取組であったと考えています。参加者からは「大学と市民が関わる機会を増やすことは大事だし、市民として望んでいるので、今回のサイエンスカフェを契機に市民大学のような場を増やして、大学が研究開発を進めている技術に市民の声が反映される仕組みを構築して欲しいです。」といった意見が挙がっていました。

主催者側としては、今回のイベントで提起された市民の問題意識などを踏まえて質問票を設計し、大規模質問票調査データによって社会実装に伴う課題を分析する予定です。

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